元の作品が名作なので悪いってことは無かったと思います。
やっぱり原作読んでると色々違う所が目立ってうーんとなってしまいます。映画にするにあたって改変するのは当たり前ですがそこやるか…っていう。
小説で表現できること、映画で表現できること
小説では繊細な心情描写、細かい動きを表現することができます。
映画では音や視覚、表情で表現することができます。
歪んだ文字で「ごめんなさい」と書かれていた手紙ですが映画ではメッチャしっかり書かれてます。そこは小説よりも映像での表現の方が強いところでしょ、何でそこ普通に書いたの。
燐のイメージからかけ離れた剣幕での病室での叫び、これはもう死にそうでその前に低い声で「出てって」と言った後での剣幕での「出てって」。この強弱で、より強いショックが表せると思うのですが二回とも低い声での「出てって」。
ごみ集積所のシーン、燐を押し返すところで結構普通に押し返してますねこれ。抱きしめたいという葛藤が無いのはいいとしても、葛藤の中で自然と体が少し動いて燐に気づかれて離れるというシーンじゃ無いのか…。ここの繊細な動きは小説にしかできない強みではありますがせめてもっと優しくしてやれ…一歩後ろに後ずさるとかやりかたあっただろうと思う。
ストーリー
最初の病室のシーン、みんなの事大切な仲間として見ていたのにの後に確か、「そう思おうって決めてたのに」みたいなことが映画では足されていましたがそこは物語としてわかりやすくなってたので良かったと思います。
メンバーを集める所、姫子全カット!はまぁ仕方ないですよね。六郎のところは重要な所に繋がってますしね。面白い所ではあるんですけど。
先生の憎まれ役の所は原作に色々追加されてましたね、ここもわかりやすくなってて良かったなと。
今までに挙げた悪い所はまぁ許せてたのですが重要な最後のライブの所でもうだめだった…
ツインボーカルしないんかい!!!
そこ重要なところじゃないの!?!?ここがホントに一番残念だった。ここには政治的なものを感じた。
おわり
せっかくの映画なのに映画という強みを活かせてなくてもったいないなぁという感想でした。
それとツインボーカルは絶対にやってほしかったし楽しみにしてたシーンだった。
これは仕方ないことに入りますが、CDに入って無いのを見た時点で知ってたんですけど。「Animato Animato」は演って欲しかったなー。
二度めの夏、二度と会えない君 (小学館文庫) [ 赤城 大空 ] |