スプレッドシートなどで帳簿を管理していて、有償の確定申告ソフトを使用しない場合、申告にはwebの「確定申告作成コーナー」を使用するのが良いと思います。すごく使いやすいものではありませんが、ギリギリ普通に使えます。ちなみにe-taxソフトは酷すぎて使い物になりません。酷さはおまけとして最後につけます。
確定申告作成コーナー
事業専用割合が違う一括償却資産を扱う
しかし、事業専用割合が違う一括償却資産を扱う場合、一括償却資産は1つしか入力できませんと言われてしまいます。
一件目 | 二件目 |
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エラー
そこで、webで作成した後にそのデータをe-taxソフトを使用することで、少しでもe-taxソフトの酷さを回避して使用します。
確定申告作成コーナーでの操作
作成開始
e-tax
左のe-taxのどちらかを選択する必要があります。「legacy edge」か「Internet Explorer」を使用していないといけません。
入力
全ての必要な入力を終了させてください。
減価償却費は「新規に減価償却資産を入力する」から入力すると上記の通り一年に一件しか入力できないので、下の「減価償却費の計算がお済みの方用」に入力します。
送信画面
入力が終了したら、以下のような送信画面になります。
ここで、市販の会計ソフト等を使用する場合の欄を「はい」にします。
そうすると「.xtx」という拡張子のファイルがダウンロードできます。
「入力データを一時保存する」から、このWebの「確定申告作成コーナー」でだけ使用できる「.data」拡張子のデータをダウンロードしておくと、後から修正できます。
e-taxソフト側での操作
ダウンロード
ここからしてください。
e-Taxソフトダウンロードコーナー|e-Tax
必要な書類をダウンロードしてください。
どれだよ。
必要な書類を自分で把握しないといけません。必要になったら勝手に都度ダウンロードしてくれ。
とりあえず共通は全部と所得税の部分の必要な年をダウンロードしておきましょう。
セットアップ
利用者選択で利用者を作成してください。ここの作業は一回しかしないので作業内容は忘れましたが、そこまで難しくなかったはず。 「名字 名前.ncc」というファイルが作成されるはずです。
「.xtx」のインポート
作成 -> 申告 -> 申請等
右下の組み込み
「.xtx」を選択、名前を付けます。
ダブルクリックで開いていき、これを編集します。
右下のページ選択でページを選択できるので該当ページを開きます。
小さいですが、右クリックで拡大できます(ホイールは使えません)。
償却率に「1/3」と書くように書かれている記事も多いですが、少数しか入力できません。
少数の桁が3桁以上は書けないので「0.333」と入力しました。
署名
署名可能一覧を開きます。
マイナンバーで署名
パスワードはカードの情報を読み出す四桁の数字ではないので注意。英数字が混ざったものです。
送信
送信可能一覧 を開きます。
通知を受信します。
受信
正しく受信できたかを確認します。即時確認できます。
メッセージボックスを確認しましょう。
以下のようなテキストが送られてきていました。
送信されたデータを受け付けました。なお、後日、内容の確認のため、担当職員からご連絡させていただく場合がありますので、ご了承ください。
間違って送信しても、締め切りまでは再度送信すると上書きされるのでとりあえず送信してしまいましょう。
納税
納税する必要のある人はこのソフト上から行えるみたいですが、自分はしないのでここまでです。
ヤバい点
セキュリティ警告
インストール中に一度ならいいものの、何度も出てくる。
UI
昔はこういうUIが流行っていたらしい。
左が古くて右がなんかいい感じになっている。
上に持ち上げていく感じのUIらしい。
Windows95時代からPCを使用していたが、その時はブラウザ位しか使用していなかったので知らなかった。
書類選択
本文中でも触れましたが、必要な書類を自分で選ばせるのがヤバい。
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更にウィンドウを拡大もできないので、とにかく選択が大変。
ネットワーク接続確認
今の時代にネットワーク接続確認するのがヤバい。
拡大
ホイールで拡大もできない、拡大が右クリック(重い)
画面解像度を落として使用したほうがいいかもしれない。
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入力
Ctrl+Aとか使えない。
印刷
書類を一枚づつしか印刷できない。
その他
そこまでヤバいとまでは言えないけれど、今の時代にUTF-8ではない。
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おわりに
というわけで確定申告ソフト使用しない場合の青色申告者のための記事でした。
WebはともかくWindowsのソフトがヤバすぎる。Webは古いものがどんどん切り捨てられていくので、まだマシになっているというイメージです。Webでも減価償却費を詳しく入力させろとアンケートに出しておきましょう。